動的割付を設定する

  • Published by Viedoc System 2025-02-26
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割付の概要

割付サービスについて

Viedocでは、割付のサポートを提供しています。以下を利用して患者を割付することが可能です。

  • 静的割付:割付リストに基づく割付
  • 動的割付(Pocock-Simon法):アルゴリズムに基づく割付

動的割付を適用することにより、患者の治療効果に影響を与える可能性のある予後因子に関して、治療群全体で患者の分布がより均一にすることができます。

静的割付および動的割付のどちらも、Viedocの割付は同様の方法で設定されます。この二つの主な違いは、静的割付では出力(割付番号、治療群など)リストである割付表がユーザーによって作成およびアップロードされるのに対して、動的割付の場合は、アルゴリズムを使用して患者が治療群に割り当てられ、割付表はシステムによって作成されます。

治験薬(IP)を患者に割り当てる別の割当リストをアップロードすることもできます。患者が割付けられたら、ViedocはIPが与えらるべき患者をクリニックユーザーに通知します。割当リストは、二重盲検試験で最も一般的に使用されます。静的および動的割付のどちらにおいても、割当リストのアップロードは同様の方法で行います。

用語

用語 定義
RTSM Randomization and Trial Supply Management(割付・治験薬供給管理)
盲検ロール 患者がどの治療を受けているか分からないロール。臨床試験では、ほとんどのロールを盲検にする必要があります。
非盲検統計学者

Viedoc Adminで割付を設定できるシステムロール。
非盲検統計学者は、どの患者がどの治療に割当られているかを把握しているため、この情報を知ってはならない試験のロールには付与されるべきではありません。非盲検統計学者は、後に同じ試験の盲検ロールとして再度従事することはできません。

割付表

患者を治療薬または治療群に割り当てるためのリスト。割付表には、割付で使用可能なすべてのスロットが表示されます。割付が開始されると(つまり、最初の患者が割付されると)、割付表には、どの患者がどの治療薬または治療群に割り当られたかも記載されます。

割当リスト

IPを患者に割り当てるためのリスト。割当リストには、使用可能なすべてのIPが表示されます。割付が開始されると、割当リストには、どのIPがどの患者に割り当てられているかも記載します。高度な割当を設定することもできます。これには、割当リストに対する2つのオプションがあります。

  • 割付ごとに個別の割当リストを使用
  • すべての割付に対して、1つのグローバル割当リストを使用
    注意!今後導入される薬物ロジスティクス機能には、グローバル割当リストを使用する必要があります。
範囲

割付スロットまたはIPを選択する範囲を定義します。次の範囲のいずれかを選択できます。

• 試験
• 国
• 施設

因子(予後因子)

患者への治療効果に影響を与える可能性があり、患者を割付する際の入力として使用される項目。たとえば、性別や年齢。入力項目のデータ型として、Viedocではドロップダウンリスト、ラジオボタン、整数およびフリーテキストをサポートしています。

出力

治療群など、割付サービスによって入力される項目。

盲検出力

割付サービスによって入力される項目。これらの項目は、特定の患者に対して盲検解除または緊急盲検解除されるまで盲検化しておく必要があります。Viedoc Adminでこれらの項目を閲覧することができる非盲検統計家を除いて、または緊急盲検解除が実行されるまで、これらはいずれのシステムユーザーにも表示されません(Viedoc Clinicでの緊急盲検解除の詳細については、割付、割当と緊急盲検解除を参照してください)。

ワークフロー

割付はViedoc DesignerおよびViedoc Adminで設定され、Viedoc Clinicで実行されます。以下の図は、設定する割当のタイプに応じて、実行する必要のある様々なステップと、これらのステップを実行する権限を持つロールを示しています。

  • 割付。オプションで、同じフォームで割付と同時に割当を実行することができます。この場合、Viedoc Clinicで割付が実行された後、フォームはロックされます(したがって編集することはできません)。下の図にこの場合の設定ワークフローを示しています。

  • 割付と合わせて高度な割当を使用すると、以下の通り、より柔軟な方法で割当を設定することができます。

- 試験ワークフローで2つのステップを分離した状態に保つために、割付と割当に対して個々のフォームを設定する

- 試験中の異なる診察時に複数の割当を実行する機能 

- すでに実行された割当を新しい割当に置き換える機能

- すでに実行された割当を取り消す機能


以下の図は、この場合の設定ワークフローを示しています。

http://help.viedoc.net/l/2e752a/en/

これはシングルソースのファイルで、以下の内容が含まれます。
割付の概要

割付のステップに関する詳細な手順は以下に記載されています。

以下のレッスンで動的割付の設定方法の例が詳しく説明されています。

以下の静的リスト割付と動的割付の設定方法に関するチュートリアル動画も参照してください。


試験ライセンスと割付

重要! 割付設定を本番モードで使用するためには、割付機能が試験ライセンスに含まれている必要があります。
ライセンスがなくても、デモモードで割付を構成することはできます。

割付ページデモタブで構成を作成し、動的割付のすべての構成を実行し、設定を承認してリストを生成リンクをクリックします。

試験ライセンスに割付機能が含まれている場合は、試験設定ページの 設定タブの含まれる機能に表示されます。

試験にライセンスキー(参照ID)がないか、割付機能を含まないライセンスキーがある場合、割付ページの本番タブに、次のメッセ―ジが表示されます。割付機能がライセンスに含まれていないことを知らせるメッセージが表示されます

・注意!この試験ライセンスでは割付は利用できません。

設定の作成および 設定変更リンクは使用できません。ライセンスの詳細については、Viedocの概要をご覧ください。

動的割付

動的割付とは

動的割付の場合、Viedocの割付サービスでは、事前情報に基づいて患者を治療に割り当てます。つまり、患者が治療に割り当てられる確率は、以前の割当に応じて変化します。動的割付ではこのように各施設の因子と治療に関して、患者をより均等に分布させることができます。

動的割付の場合、試験の開始時に割付表をアップロードする必要はありません。代わりに、割当の確率を計算するためのアルゴリズムを設定する必要があります。Viedocの割付サービスでは、患者を治療に割り当てると同時に、割付表も作成いたします。

Viedocの動的割付では、Pocock-Simon法を取り入れています。Pocock-Simon法は、患者への治療効果に影響を与える可能性のある予後因子に関して、治療群全体で患者分布の不均衡を最小限に抑えることを目的としています。これは、新しい患者を仮説的に各治療群に割り当て、各割当の不均衡のレベルを計算することによって行います。その上で、不均衡が最小になるように、患者を治療群に割り当てます。

Pocock-Simon法の割付を設定する場合、因子の相対的な重要度、および割り当てる治療の望ましい配分を設定することができます。範囲と範囲自乗2つの異なる変化法を選択することができます。詳細は動的割付の概念と用語を参照してください。

元々、Pocock-Simon法は決定論的で、乱数値は均衡が破られる状況でのみ使用されていました。Viedocの割付サービスは、修正Pocock-Simon法に基づいており、割付の決定はすべて乱数に依存します。これには、Donald E. Knuthの減算乱数ジェネレーターアルゴリズムが使用されます。参考文献参照してください。

参考文献

Viedocで実装されている動的割付方法の基礎となる理論は、以下の文献で解説されています。

  • Pocock S.J. and Simon R. Sequential treatment assignment with balancing for prognostic factors in the controlled clinical trial. Biometrics 1975;31:103-115.
  • Miller E. Probability sharing in a modified Pocock-Simon method.12th Int. Conf. of S.C.M.A Jun 22, 2005.

Viedocで実装されている、修正Pocock-Simon法に使用されるDonald E. Knuthの減算乱数ジェネレーターアルゴリズムについては、以下の文献で解説されています。

  • Donald. E. Knuth. The Art of Computer Programming, volume 2: Seminumerical Algorithms. Addison-Wesley, Reading, MA, second edition, 1981.

動的割付の概念と用語

Viedocでは、上記の文献と同じ注釈が使用されています。

用語

説明

因子の重み

不均衡を計算するときの因子の相対的な重要度。ゼロより大きい整数値として設定します。
たとえば、年齢よりも性別の因子の均衡を取ることがより重要である場合、性別には因子の重みを2に設定し、年齢には1の重みを設定します。

出力の重み

割当比率: 割り当てる治療に対して求められる配分。

たとえば、A、B、Cの3つの治療があり、治療Aを50%の比率で割当、治療BおよびCを25%の比率で割り当てたい場合、割当比率は次のように設定します:治療A:2、治療B:1、治療C:1。

D

因子に対する一連の値における変化量、つまり、1つの因子に対する不均衡。変化量は次のように計算されます。

  • 範囲 - 一連の値の内の最高値と最低値の差
  • 範囲自乗 - 範囲の二乗

ヒント!範囲自乗は分布の広がりを増加させます。多くの因子がある場合に役立ちます。

注意!Dを計算するとき、割当比率が考慮されます。より頻繁に割り当られるべき治療(つまり、出力の重みがより大きい)に対しては、その治療を優先するためにDは減少されます。

G

すべての因子における不均衡の合計量。

Gは各因子に対してDにその因子の重みを掛けてから、それをすべての因子に対して合計することによって計算されます。言い換えれば、Gは {dik}の加重和として計算されます。dikは治療割当間の均衡の欠如を示します。加重和は、一部の予後因子が他よりも重要であると考えられる場合に使用されます。

特定の因子に対して均衡を取ることがより重要な場合、その因子にはより大きい因子の重みがつきます。したがって、その因子の不均衡はGにより大きな影響を与え、その特定のGにつながる治療の割当をより不利にします。
Dが範囲自乗として計算される場合、範囲は因子の重みが適用される前に二乗されます。

P (p)

不均衡を最小化する治療が割り当てられる確率。この確率は不均衡の最小化につながる治療群を優先する度合いを決定します。

割付中、確率のカットオフ値に基づいて各治療割当の確率Pが計算されます。この確率のカットオフ(以下ではpと言及)は、統計学者によって提供される0〜1の少数です。Viedocでは、確率のカットオフはx/ 1000と入力する必要があります。したがって、pが0.8(80%)の場合の数字は800と入力する必要があります。


割付中、各治療のPは次のように分布されます:
(N =治療の数、p =確率のカットオフ)

  • すべての割当でGが同じ場合、確率は各治療で同じになります: P=p/N.
  • 1つの治療のGが最も低い場合、確率Pはpになります。残りの治療で残りの確率を分配します: P=(1 - p)/(N - 1)
  • 1つ以上の治療が同じGの最小値を共有している場合、Viedocは最初に残りの、優先されていない治療の計算を行い、その残りを優先される治療の間で分配します。

乱数

Donald E. Knuthの減算乱数ジェネレーターアルゴリズムを使用して生成された0〜1の乱数。

シード

乱数ジェネレーターを初期化するために使用される、現在の日付を表すチェック数に基づいた値。

バックグラウンドでの計算

動的割付の使用例で、動的割付の設定方法方法の詳細な例を示します。この使用例ではアルゴリズムおよび患者を治療群に割り当てるためにViedocが実行する計算についても説明します。


Viedoc Adminで割付操作を行う

割付画面の概要

注意!割付画面は非盲検統計学者のロールが付与されているユーザーにのみ表示されます。

Viedoc Designerで割付マッピングが設定されると、非盲検統計学者のロールを持つユーザーにRTSMフィールドが表示されるようになります。RTSMフィールドのツールボックスアイコンをクリックすると、割付のポップアップが開きます。ここでは、以下のことが実行可能です。

1. 使用する割当リストのタイプを選択します。

• 個別の割当リスト - 試験の割付ごとの個別の割当リスト。
• グローバル割当リスト - 試験のすべての割付に対する、1つのグローバル割当リスト。
注意!今後導入される薬物ロジスティクス機能では、グローバル割当リストを使用する必要があります。

2. 試験に追加された割付のリストを表示します。

3. 割付画面を開いて、割付を設定する、または割付の詳細を確認します。

注意!設定割付設定が作成されていない場合、Viedoc Clinicで患者に対し割付を行えません。

割付画面では、以下を閲覧または実行することができます。

4. 入力因子としてマッピングされた項目と、そのコードリストを表示します。

5. 出力および盲検出力としてマッピングされた項目と、そのコードリストを表示します。

6. 以下の項目を定義して、割付表を設定します。

  • 割付表の範囲。以下のオプションのいずれかを選択できます。
    • 試験
    • 施設

注意!範囲をまたは施設に設定すると、または施設ごとに個別の割付表が作成されます。その場合、国または施設をそれぞれ入力因子として使用することはできません。

  • 因子 - Viedoc Designerで高度な割当が有効になっていない場合のみ(高度な割当の詳細については、Viedoc Designerユーザーガイドの割付を設定するのレッスンを参照)。高度な割当が有効になっている場合、因子はViedoc Designerの設定に従って自動的に入力されます。
  • 出力 - Viedoc Designerで高度な割当が有効になっていない場合のみ(高度な割当の詳細については、Viedoc Designerユーザーガイドの割付を設定するのレッスンを参照)。高度な割当が有効になっている場合、出力はViedoc Designerの設定に従って自動的に入力されます。

7. オプション: 以下の項目を定義して、割当リストを設定します。

  • 割当リストの範囲。以下のオプションのいずれかを選択できます。
    • 試験
    • 施設

注意!範囲をまたは施設に設定した場合、国または施設ごとに個別の割当リストをアップロードする必要があります。

  • 因子 - Viedoc Designerで高度な割当が有効になっていない場合のみ(高度な割当の詳細については、Viedoc Designerユーザーガイドの割付を設定するのレッスンを参照)。高度な割当が有効になっている場合、因子はViedoc Designerの設定に従って自動的に入力されます。
  • 出力 - Viedoc Designerで高度な割当が有効になっていない場合のみ(高度な割当の詳細については、Viedoc Designerユーザーガイドの割付を設定するのレッスンを参照)。高度な割当が有効になっている場合、出力はViedoc Designerの設定に従って自動的に入力されます。

8. 割付法を選択します。

9-17. 本番環境で患者を割付する前に全てが想定通りに機能することを確認したい場合、ダミーの割付表とダミーの割当リストをアップロードして、デモモードで割付をテストすることができます。ます。タブ(8) をクリックして、デモモードと本番環境を切り替えます。

10. 範囲(この例では試験)とステータス(アクティブ、無効、または未実施)の異なる範囲の割付表の詳細を表示します。このフィールドで アップロードをクリックすると、割付表をアップロードすることができます(画像には表示されていません)。割付表がアップロードされると、アイコン1112が表示されます。

11. 割付表のテンプレート(Excelファイル)をダウンロードします。

12. 割付表を表示します。Excelファイルがダウンロードされます。割付表の概要については割付表を参照してください。

13. 割付表を編集します。以下の2つのオプションから、いずれかを選択します。

  • リストに追加 - 既存の割付表にスロットを追加するための割付表(Excelファイル)をアップロードする。
  • 新しいリストをアップロード - 既存の割付表を置き換えるための割付表(Excelファイル)をアップロードする。これにより、既存の割付表は無効になります。すでに割付された患者には影響しません。

14. 範囲(この例では施設ですが、各範囲に対して異なる割当リストをアップロードする必要があります)とステータス(アクティブ、無効、または未実施)等、異なる範囲の割当リストの詳細を表示します。このフィールドでアップロードをクリックすると、割付表をアップロードすることができます。割付表がアップロードされると、アイコン1516が表示されます。

15. 割当リストのテンプレート(Excelファイル)をダウンロードします。

16. 割当リストを表示します。Excelファイルがダウンロードされます。割当リストの概要については、割当リストを参照してください。

17. 個別の割当リストの使用を選択した場合は、ここで割当リストを編集します。以下の2つのオプションのいずれかを選択します。

  • リストに追加 - 既存の割当リストにスロットを追加するための割当リスト(Excelファイル)をアップロードする。
  • 新しいリストをアップロード - 既存の割当リストを置き換えるための割当リスト(Excelファイル)をアップロードする。既存の割当リストは無効になります。すでに割付された患者には影響しません。

割付表および割当リストフィールドの試験名と施設名の前の数字(画像の5227、18716、18718、および18951)は、システムによって生成された、試験および施設内部の識別目的で使用される試験識別番号と施設識別番号です。

割付表

割付が開始された後、割付表フィールド表示をクリックすると、アクティブな割付表を表示できるようになります(上の画像の12)。以下のシートを含むExcelファイルがダウンロードされます。

  • Configuration- 割付に対して設定された因子と出力、およびそれらのコードリストおよび割付の詳細(割付法、変化法、確率、枠の上限(リストごとのスロットの最大数)、因子の重み、割当比率)の概要を示します。
  • Current distribution - さまざまな因子と治療に対して、無作為化された患者の分布を表示します。
  • Slots- 割付された各患者に対して一つの行で以下を一覧表示します。
    • 割付の詳細:因子と出力、患者の詳細、患者を割付したクリニックユーザーのユーザー詳細(メールアドレス)、および割付の日時
    • 適用されるアルゴリズムの詳細:変化法、確率P、因子の重み、割当比率、枠の上限(リスト毎)、G(各割当の不均衡の合計量)、P(各割当の確率P)、 乱数(0から1の間の乱数、Donald E. Knuthの減算乱数ジェネレーターアルゴリズムを使用して生成)およびシード(現在の日付を表すチェック数に基づいて乱数ジェネレーターを初期化するために使用される値)。以下の画像を参照ください。

割当リスト

割当がアクティブになっている場合、最初の患者が割付される前に、各範囲(試験、国または施設)に対して使用可能なスロット(キット番号)を含んだファイルをアップロードする必要があります。

割当リストフィールドのテンプレートを出力(上の画像の15で)をクリックすると、該当する割付設定に合わせてカスタマイズされた割当リストのテンプレートをダウンロードすることができます。上の画像に示されている例の割当リストのテンプレートは以下のようになります。

リストには、因子と出力が表示されます。項目IDが列名として表示され、それらのコードリストが下の行に表示されます。因子と出力のすべての組み合わせがここに表示されます。項目RANDKITNO(キット番号)はフリーテキストフィールドとして設定されているため、割当リストには<string>と表示されます。以下の例のとおり、テンプレートを割当リストとしてアップロードする前に、キット番号のリストをファイルに追加する必要があります:

割付が開始されると、割当リストフィールドの表示ボタンをクリックすることで、割当リストを表示することが可能になります(上の画像の16)。以下のシートを含むExcelファイルがダウンロードされます。

  • Configuration - 割付用に設定された因子と出力およびコードリストの概要を示します。
  • Current distribution - さまざまな因子と治療に関して、無作為化された患者の分布を表示します。
  • Slots - すべてのスロット、因子、出力(この場合はキット番号)、およびスロットがまだ使用可能かどうかをリストします。スロットが既に埋まっている場合、患者の詳細、患者を割付したクリニックユーザーの詳細(メールアドレス)、および割付の日時も表示されます。下の画像を参照してください。

ステップ・バイ・ステップガイド

動的割付を設定する

注意!割付は、非盲検統計学者のシステムロールが割当られているユーザーのみが設定できます。

割付を設定するには、以下の手順に従ってください。

1

Viedoc Adminで割付を設定する対象の試験に行きます。RTSMのフィールドで、ツールボックスのアイコンをクリックして割付ウィンドウを開きます。

2

開くをクリックして、設定する割付を選択します。

割付設定ウィンドウがポップアップとして開きます。このウィンドウには、Viedoc Designerで定義された予後因子と出力も表示されます。

3

割付表フィールドで、以下を選択します:

  1. 割付表の範囲 

および、Viedoc Designerで高度な割当が有効になっていない場合のみ

  1. 割付で均衡をとるべき因子
  2. 出力

注意!動的割付を実行できるようにするには、割付表に対する出力の指定は1つだけにする必要があります。また、因子および出力として使用する項目には、確実にコードリストがあることを確認してください。動的割付では、割付表の項目にフリーテキストを使用することはできません。

注意!または施設を因子に選択することもできますが、範囲をまたは施設に設定した場合、または施設はそれぞれ入力因子として使用することはできません。

4

割当を使用する場合は、割当リストのチェックボックスを選択し、割当リストの範囲を選択します。また、Viedoc Designerで高度な割当が有効になっていない場合のみ、入力因子、および求められる出力(例えば、キット番号)を選択します。割り当てられた治療に基づいて、キット番号が患者に割り当てられます。

割付法ドロップダウンリストから、動的割付(Pocock/Simon)を選択します。

5

設定を承認してリストを作成するをクリックすると設定を作成リンクが表示されます。

設定の作成を選択して動的割付を設定します。

注意! 動的割付の設定を作成したあと、デモモード および 本番モード用に個別に作成する必要があります。

6

動的割付を設定します(動的割付の概念と用語も参照してください)。

  1. 変化法のドロップダウンメニューから変化法を選択します。
  2. 確率のフィールドに求められる値を入力します。
    確率(p)は、不均衡の最小化につながる治療群を優先する度合いを決定します。Pは1 /(治療群の数)〜1の間にしなければなりません。これを実現するには、1000 /(治療群の数)〜1000の間の値(x)を入力します。
  3. 因子の重みに、それぞれの重みを入力して予後因子の相対的な重要度を指定します。たとえば、因子B(下の画像の喫煙者)よりも因子A(下の画像の性別)の均衡をとることがより重要な場合、因子Aの重みに2を設定し、因子Bの重みに1を設定します。
  4. 割当比率で、割り当てる治療に求められる配分を入力します。たとえば、3つの治療A、B、Cがあるとします。50%の割合で治療Aを、25%の割合で治療BおよびCをそれぞれ割り当てたい場合、出力の重みは次のように設定します。治療A:2、治療B:1、治療C:1。
  5. 枠の上限(リスト毎)フィールドにリストごとの最大スロット数を入力します。
  6. 完了をクリックします。ポップアップが閉じます。
  7. 設定を承認して、リストを作成するをクリックします。

割付画面が更新され、ステータスが無効の割付リストと、アップロードされる割当リスト(ステータスは未実施)が表示されます。

割付中にスロットの最大数に達すると、追加の患者を割付することができません。

割付中、スロットの最大数は割付設定からいつでも編集することができます。動的割付の設定を編集するを参照してください。

割当リストを設定する

割当リストには、次の2つの異なるオプションがあります。

  • 個別割当リスト - 定義された割付ごとに個別の割当リストが使用されます。割当リストがアップロードされていない場合、Viedoc Clinicで患者を割付することはできますが、キットは割り当てられません。
  • グローバル割当リスト - 定義されたすべての割付に対して1つのグローバル割当リストが使用されます。これはViedoc Designerで高度な割当が有効になっている場合にのみ使用できます (Viedoc Designerの高度な割当設定の詳細については 割付を設定するのレッスンを参照してください)

ロジスティクスを使用できるようにするには、グローバル割当リストを使用する必要があります。
割当リストがアップロードされていない場合、またはロジスティックスを使用しているが、現在定義されている範囲(試験/国/施設)で使用可能なキットがない場合、Viedoc Clinicで割当を実行しようとすると、システムはNo slots found for allocation(割当用のスロットが見つかりません)と応答します。

グローバル割当リストの設定については、グローバル割当リストを設定するで解説しています。

下の図に示すように、この設定はViedoc AdminのRTSM設定で行います。

個別割当リスト

割付ごとに個別の割当リストを使用する場合、以下に説明するとおり、定義された割付ごとに割当リストが個別にアップロードされます。

割当リストテンプレートをダウンロードする

Viedoc AdminからExcelのスロットリストのテンプレートをダウンロードするか、自分で作成することができます。Viedocから割当リストのテンプレートをダウンロードするには、 テンプレートを出力をクリックします。

割当リストをアップロードする

割当リストをアップロードするには、以下の手順に従ってください。

1

アップロードをクリックします。

2 スロットリストが含まれているファイルを選択し、開くをクリックします。ファイルがアップロードされます。

割当リストを表示する

割当リストは、割付表と同様の方法で表示することができます。割付表を表示するを参照してください。

割当リストを編集する

アクティブな割当リストを編集するには、以下の手順に従います。

1

編集する割当リストの右側にあるツールボックスアイコンをクリックします。

2 リストに追加または新しいリストをアップロードを選択します。
  • リストに追加 - 既存のスロットリストにスロットを追加します。既存のスロットリスト内で空になっているスロットはそのまま割り当てられます。
  • 新しいリストをアップロード - 既存のスロットリストを新しいスロットリストに置き換えます。
3 スロットリストを含むファイルを選択し、開くをクリックします。ファイルがアップロードされます。

割付表を表示する

割付表は、最初は未実施のステータスを示していますが、最初の患者が割付されるとアクティブに変わります。
その時点から、表示をクリックすると分布リストをExcel形式でダウンロードできるようになります。

動的割付を再開する

動的割付を再開する場合は、割付リストフィールドのツールボックスアイコンをクリックし、リスタートを選択します。

割付を再開すると、スロットリストがリセットされます。新しく追加された患者は、再起動前に割付された患者とは無関係に割付されます。

動的割付の設定を編集する

進行中のPocock-Simon法による動的割付の設定を編集する場合は、設定変更をクリックします。

ポップアップが開き、変化法、確率、因子の重み、割当比率、枠の上限(リスト毎)の設定を編集することができます。より詳細な説明については、ステップ6の動的割付を設定するを参照してください。

割付中、割付設定はいつでも編集可能です。