アラート設定

  • Published by Viedoc System 2025-01-10
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はじめに

試験にアラートを追加することで、重要な出来事をユーザーに通知することができます。

Viedocでは、特定の条件(例えば、重大な有害事象が発生した場合など)で発行されるアラートを設定することができます。

アラートの設定は、Viedoc Designerの「試験設定」>「アラート設定」で行います。

アラートページには既存のアラートのリストが表示され、また、下図のように新しいアラートを追加することができます。

1. アラートの内部での説明。

2. 変更ボタンを押すと、アラートの詳細ページに移動し、アラートを確認/編集することができます。

3. 削除ボタンを押してアラートを削除できます。

4. 新規追加ボタンを押してアラート詳細ページを開き新しいアラートを追加することできます。

Viedoc バージョン 4.37 の前もしくは、後で設定されたアラートは、設定が若干異なります。以下のセクションでは、2種類のアラートの設定について詳しく説明します。


Viedocバージョン4.37以降のアラート設定

アラート設定は以下の様になっています。

  • アラートの内部記述 (1) - これは必須フィールドです。各アラートの説明を入力します。これは内部で使用するためのもので、Viedoc Designerでのみ表示されます。
  • 条件 (2) - これは必須フィールドです。アラートのトリガーとなる条件を入力します。条件は、フォームを設定する際の表示条件と同じ方法で記述します。例:SAE == 1 && SCR.PATINFO.SEX == 1
    変数と条件の詳細については、ViedocでJavaScriptを使うを参照してください。
    選択された参照先フォームから変数を使用している場合は、項目IDのみを使用して直接参照することができます。例:SAE == 1
    条件が真と評価されるとアラートが発生します。参照先フォームと組み合わせて条件がどのように評価されるかについての詳細は、条件の評価方法セクションを参照してください。
  • 参照先フォーム (3) - このセッティングは必須です。 条件を評価したいイベント、アクティビティ、フォームを選択してください。
    1. ドロップダウンリストから参照先フォームのイベントを選択します。試験内のすべてのイベントまたは、任意のイベントを選択することができます。
    2. 参照のアクテビティを選択
      • ステップ1で特定のイベントが選択された場合、そのイベントのすべてのアクティビティがリストに表示されます。
      • ステップ1で全てのイベントを選択した場合は、全てのアクティビティのみが選択できます。
    3. 参照先フォームを選択します。

参照先フォームと組み合わせて条件がどのように評価されるかについての詳細は、条件の評価方法セクションを参照してください。

注意! 既存のアラートの参照先フォームを変更すると、これが新規のアラートになります。(条件を評価してアラートをトリガーするという点では、この新しいアラートははじめはアクティブではありません。) 既存のアラートの参照先フォームを変更することは、既存のアラートを削除し、参照先フォーム以外は同じ設定で新しいアラートを作成することと同じです。

  • アクション (4, 5, 6, 7) - アラートが発行されたときに送信される通知を設定します。 次の場合に通知メッセージを送信できます。
    • 条件が真と評価された場合 - 真のアクションタブで設定します。
    • 条件が真から偽に変更された場合(条件が最初から偽と評価されている場合はアクションは実行されません) - 偽のアクションタブで設定します。
    • アラートをトリガーしたイベントのフォームと項目に変更が加えられた場合 - 追跡アクションタブで設定します。詳しくは以下追跡アクションをご覧ください。
    • 決められた間隔で条件が評価され、追加のメッセージが設定されます。(繰り返しアクションタブで設定します)

Viedoc PMSでのアラートトリガー

Viedoc PMSにおいて、分冊のステータスが変更されるとアラートを発動させるかを設定する項目が2種類あります。

  • フォームデータの変更 - この条件は以下の選択された参照先フォームが保存されたときに評価されます。このオプションは既存のすべてのアラートでデフォルトとなっています。
  • 分冊ステータスの変更 - この条件は分冊ステータスが変更されたときに評価されます。そして、ステータスが変更された分冊が参照先になります。

アクション

4つのアクションタブでは、アラートが発生した際に送信されるメッセージを設定します。アラートはViedoc内の内部メッセージとして送信され、試験開始ページのメッセージペインに表示されます。また、メッセージは電子メールのコピーとして送信することもできます。

アクションタブのそれぞれのチェックボックスを選択すると、以下のようにアラートメッセージが発生します。

デフォルトでは、4つのタブ全てのチェックボックスは未選択になっています。チェックボックスが選択されていない場合、メッセージは送信されません。アクションがアクティブになっている場合は、タブペインにチェックマークが表示されます。

真のアクションは、条件が真でメッセージを送信にチェックを入れる事で、条件が真になった場合に設定されたメッセージが送信されます。

メッセージの設定

メッセージセクションでは、送信するメッセージを設定し、それを受信するユーザーロールを選択します。

宛先:クリックしてメッセージを受け取るロールを選択します。Cc: (Carbon Copy) および Bcc: (Blind Carbon Copy)をクリックし、それぞれメッセージウィ受け取るロールを選択します。

件名:件名を入力します。

本文:アラートのメッセージを入力します。

変数の使用

任意の静的文字列および/または以下の変数を、件名本文の両方に埋め込むことができます。

  • コンテキストフォーム変数 - 項目IDを使用して追加できます。例:{SAE}。
  • システム変数。使用可能なシステム変数のリストについては、レッスンViedocでJavaScriptを使用するシステム変数セクションを参照してください。
  • その他の変数 - EventId.FormId.ItemId のようなドッドドーマットで参照できます。例 {SCR.PATINFO.SEX}。

注意! メッセージに含まれる項目の値は、ロールの可視性設定に関係なく、To:、Cc:、Bcc: で定義されたロールを持つすべてのユーザーに表示されます。

次の画像はViedoc Designerで設定された警告メッセージのViedoc Clinicでの表示例です。

メールのコピーを選択されたロールに送信

メールのコピーを選択されたロールに送信 を選択することで、宛先:に指定されたロールが割り当てられているユーザーへメッセージが電子メールで送信されます。Cc:に指定されたユーザーへもメッセージが電子メールで送信されます。

例えば、To:フィールドに記載されているロールに割り当てられているユーザーが5人いて、Cc:フィールドにそのロールに割り当てられているユーザーが1人いる場合、5通の別々のメールが送信され、Cc:にロールを持つユーザーには同じメールが5回送信されます。

注意!宛先:フィールドにリストされたロールを持つユーザがいない場合、メールは送信されません。

メッセージのEメールコピーにフォームPDFを添付する

メールのコピーを選択されたロールに送信を選択すると、フォームPDFを添付オプションが使用可能になります。このオプションを選択すると、以下のように、アラートアクションのトリガとなったフォームのPDFが電子メールに添付されて送信されます。

True アクションの場合、添付されるフォーム PDF は、コンテキストフォームで選択されたフォームです。

偽のア ク シ ョ ンの場合、 添付 さ れてい る フ ォーム PDF は、 その真のア ク シ ョ ン を引 き 起 こ し た コ ン テ キ ス ト フ ォーム イ ン ス タ ン ス の PDF です。

追跡ア ク シ ョ ンの場合、 追跡項目が コ ン テ キ ス ト フ ォームの外にあ る と き は、 その条件がまだ TRUE であ る限り、 添付フ ォーム PDF は 追跡項目が変更 さ れた フ ォーム と な り ます。

詳しくはコンテキストフォームをご覧ください。

注意!

  • アラートメッセージのEメールコピーにフォームPDFを添付することは、繰り返しのアクションでは利用できません。
  • アラート・メッセージのEメール・コピーにフォームPDFを添付することは、Viedoc内の内部メッセージでは利用できません(試験開始ページのメッセージ・ペインに表示されます)。
  • フォームPDFがシステムによって3分以内に作成されない場合、PDF添付なしでアラートメッセージのメールコピーが送信されます。
  • 日本のPMS試験では、フォームPDFを添付オプションは、アラートが書式データの変更によってトリガーされ、小冊子のステータスの変更によってトリガーされない場合にのみ使用できます。
  • アラート内のすべてのデータ(添付ファイルを含む)は、宛先:、Cc:、Bcc:に定義されたロールを持つすべてのユーザーに送信されます。ブラインドされたデータが明らかにならないようにしてください。
  • 組織管理者および試験管理者は、アラートメッセージの電子メールコピーに添付されたフォームPDFをパスワードで保護することを選択できます。

真のアクション

True アクションは、Send message when the condition is TRUE オプションを選択すること で有効になります。この結果、条件が TRUE と評価されたときにメッセージが送信されます。

偽のアクション

偽のアクションは、条件が真から偽に変わった際メッセージを送信にチェックを入れる事で、条件が真の後に偽と評価された場合に設定されたメッセージが送信されます。

追跡アクション

追跡アクションは、追跡されている項目が変更かつ条件が真の際メッセージを送信のチェックボックスを選択することで有効になります。これが有効になっていると、条件が初めて真と評価され、追跡された項目のいずれかが変更されたときにメッセージが送信されます。条件が偽と評価されると追跡は停止し、アラートは非アクティブになります。


以下で行われた変更を追跡できます。

  • 全てのフォームと項目
  • フォームと項目 - 追跡したいフォームのチェックボックスを選択します。また各フォームで、特定の項目を選択することも 可能です。デフォルトでは、フォームの全ての項目が選択されています。各フォームの横にある項目ボックスをクリックすると、ポップアップが開き、追跡したい項目を選択することができます。

注意! 

  • 追跡のために選択可能なフォームと項目は、現在有効なデザインにあるものとなります。
  • 非表示フォームにある項目の変更履歴を追跡することはできません。

参照先フォーム

追跡対象項目が参照先フォーム内にあるか、参照先フォーム外にあるかに応じて、後述するようなメッセージが送信されます。

  • 追跡された項目が参照先フォームの外にある場合、条件が真である限り、アラートがトリガーされたイベント内、または試験開始イベント内で追跡のためにマークされた項目の1つ以上が変更されるたびに、追跡アクションで設定された新しい通知メッセージが送信されます。
  • 追跡された項目が参照先フォーム内にあり、このフォームがそれぞれのイベント内に複数回存在する場合(つまり、参照先フォームが繰り返しフォームであったり、異なるアクティビティでイベント内に複数回出現する場合)、追跡されたアイテムが変更されたフォームのそれぞれのインスタンスに対して追跡メッセージが送信されます。イベント内のアクティブなアラートごとに個別のトラッカーメッセージが送信されます。参照先フォームが編集されたもの以外のアクティブアラートにはトラッカーメッセージは送信されません。

注意! 追跡された項目の変更は、ロールの表示設定に関係なく、宛先、Cc :、およびBcc:に指定されたロールを持つすべてのユーザーに送信されますので、非開示データが権限のないユーザーに表示されないようご注意ください。

変更一覧を含ませる

変更一覧を含ませるをチェックすると、メッセージ本文に表が含まれ、変更された追跡項目に関する情報が提供されます。表には以下のデータが含まれます。

  • 変更が行われた日時(Viedoc Clinicからのローカルの日時)
  • 変更されたフォームと項目
  • 古い項目の値
  • 新しい項目の値

繰り返しアクション

繰り返しアクションは、条件が真である限り追加でメッセージを送信するチェックボックスを選択することで有効になります。これにより、条件が最初に真と評価された場合にメッセージが送信されます。その後、条件が偽になるまで、あるいは上限に達するまで、設定した間隔で繰り返しメッセージが送信されます。


繰り返しアクションの設定は以下の通りです。

  • 毎( )日 - 条件の評価をどの間隔(何日毎)で行うかを設定します。
  • 時刻 - 評価時刻を設定します。(00:00~23:00・施設の時間帯)
  • 最大送信数 - メッセージを送信する最大回数を入力します。繰り返しの間隔は、条件が偽の場合、または最大制限に達したときに停止します。(有効値1~999)

条件の評価方法

条件と参照先フォーム

参照先フォームは、条件が評価される場所を定義するためにアラートに設定する必要があります。つまり、Viedoc Clinicでフォームを保存すると、評価するアラート条件が決まります。

参照先フォームを設定するには、次の3つの方法があります。

  • 全てのイベント、全てのアクティビティ、特定のフォーム - この場合、保存が実行されたイベントやアクティビティに関係なく、Viedoc Clinicで保存された特定のフォームのへの参照で条件が評価されます。フォームが保存されたイベント追跡のために考慮されます。
  • 特定のイベント、全てのアクティビティ、特定のフォーム - この場合、特定されたイベント内でViedoc Clinicにフォームを保存すると、特定のフォームで条件が評価されます。参照先フォームがより多くのアクティビティで繰り返し出現する場合、アクティビティに関係なく、先に保存したフォームが条件を評価するために考慮されます。
  • 特定のイベント、特定のアクティビティ、特定のフォーム - この場合、特定のイベントやアクティビティの中で、Viedoc Clinicにフォームを保存すると、特定のフォームで条件が評価されます。

新規のアラート

新規アラートのフローは以下のようになります。

  1. 新しいアラートは、以下のいずれかの方法で保存されます。
    • 新規アラートを追加する
    • 既存のアラートの条件や参照先フォームを編集すると、アラートが再設定され新しいアラートとして扱われます。
  2. アラートが保存された後、参照先フォームがViedoc Clinicに保存されるまで、アクションは実行されません。
  3. Viedoc Clinicで参照先フォームを保存すると、アラート条件が評価されます。
    • 条件が偽の場合、アクションは実行されません。 フォームの保存の結果、条件が真と評価されたときに、アラートは初めてアクティブになります。
    • 条件が真の場合、
      • 真のアクションがオンになっている場合は実行されます。
      • 追跡アクションがオンになっています。 これは、システムが追跡アクションで選択された項目の追跡を開始することを意味します。つまり、参照先トフォームが保存されたのと同じイベント内または試験開始イベント内でこれらの項目の1つ以上が変更されるたびに、追跡アクションで設定されたアクションが実行されます。

既存のアラート - 条件が真から偽になると

  1. 既存のアラート(定義され、保存されてあり、かつアクティブな状態)については、参照先フォームの変更を実行する前に条件がであることが考慮されます。
    • 真のアクションは、条件が真であるため、真のアクションが実行されます。
    • 偽のアクションは、条件が真であるため無視されます。
    • 追跡アクションは、条件が真であるためオンになっています。これは、参照先フォームが最後に保存されたときと同じイベント内で追跡対象の1つ以上の項目が変更されるたびに、条件が真になるか、試験開始イベント内で、追跡アクションで定義されたアクションが実行されることを意味します。
  2. 参照先フォームがViedoc Clinicに保存され、その結果、条件が偽と評価された場合:
    • 真のアクションは、条件が偽であるため無視されます。
    • 偽のアクションは、有効になっている場合、条件が真であるため実行されます。
    • 追跡アクションは、オフになっています。 条件が再び真になるまで追跡は実行されません。

既存のアラート - 条件が偽から真になると

  1. 既存のアラート(定義され、保存されてあり、かつアクティブな状態)については、参照先フォームの変更を実行する前に条件がであることが考慮されます。
    • 真のアクションは、条件が偽であるため無視されます。
    • 偽のアクションは、有効になっている場合、条件が偽であるため実行されます。
    • 追跡アクションは、条件が偽であるためオフになっています。
  2. 参照先フォームがViedoc Clinicに保存され、その結果、条件が真と評価された場合:
    • 真のアクションは、 有効になっている場合、条件が真であるため実行されます。are performed if enabled, as the condition is true.
    • 偽のアクションは、条件が真であるため無視されます。 are ignored, as the condition is true.
    • 追跡アクションは、オンになっています。これは、参照先フォームが最後に保存されたときと同じイベント内で追跡対象の1つ以上の項目が変更されるたびに、条件が真になるか、試験開始イベント内で、追跡アクションで定義されたアクションが実行されることを意味します。

Viedocバージョン4.37以前のアラート設定

Viedocバージョン4.37以前のアラート設定は、

  • アラートの内部記述 (1) - これは内部で使用するためのもので、Viedoc Designerでのみ表示されます。
  • 条件 (2) - アラートのトリガーとなる条件を設定/編集することができます。条件は、フォームを設定する際の表示条件と同じ方法で記述します。例:SAE == 1 && SCR.PATINFO.SEX == 1
    変数と条件の詳細については、ViedocでJavaScriptを使うを参照してください。
    選択された参照先フォームから変数を使用している場合は、項目IDのみを使用して直接参照することができます。例:SAE == 1 
    条件が真であると評価されると、アラートが発生します。
  • メッセージ (3) メッセージ受信者設定、件名と内容を設定します。アラートは、デフォルトでは常にViedoc内の内部メッセージとして送信され、スタート画面のメッセージ欄で確認することができます。オプションとして、任意のロールにメッセージのコピーを電子メールで送信することもできます。
    注意! 宛先:、Cc:、Bcc:に追加されたロールが、システムでユーザーが定義されていない場合は、メッセージ/電子メールは送信されないことにご留意ください。

重要!

Viedocバージョン4.37より前に設定されたアラートでは、参照先フォームは使用されません。参照先フォームを設定することで、アラートは新しいものとして扱われ、適用される設定は、セクション Viedocバージョン4.37以降のアラート設定で説明されているものになります。一度参照先フォームを指定すると、アラートは新規のものとして扱われますので、フォームを保存して条件が真の場合、同じイベントに対して再度真のメッセージが送信されますのでご注意ください。

アラートに参照先フォームを設定しないことで、"古い "アラートを維持したまま、同じように使い続けることができ、条件やメッセージの設定を更新することができます。

参照先フォームが設定され、アラートが保存されると、これは新しいアラートになり、古いバージョン(バージョン4.37以前のもの)に戻す方法はありません。