テンプレートのカスタマイズ

  • Published by Viedoc System 2023-10-28
  • Print

はじめに

eTMFテンプレートファイルでは、Zone(大分類)、Section(中項目)、Artifact(文書名)の定義づけと、eTMFのユーザー・ロールに関する権限を設定することができます。

eTMFテンプレートファイルはエクセル形式となります。

eTMF管理者としてテンプレートの、インポート選択 インスタンス化エクスポート名前の編集および削除ができます。

Viedoc eTMFライセンスにはベースライン・テンプレートも一緒に提供されます。このテンプレートは、そのまま使用するのではなく、組織のニーズに合わせて使用することを目的としています。詳細はViedocが提供するテンプレートをご覧ください。

Viedoc eTMFのテンプレートにアクセスするには、ページ上部にあるテンプレートタブをクリックします。

Viedoc eTMFテンプレートは二種類あります。

  • 組織テンプレート - 組織内での全ての試験で利用が可能なもの
  • 試験テンプレート - 特定の試験にのみ利用が可能なもの

eTMFテンプレートは、お客様のドキュメント・ランドスケープに合わせることをお勧めします。例えば、Zone(大分類)、Section(中項目)、Artifact(文書名)をカスタマイズしたり、または追加、削除することができます。

ただし、Viedoc eTMFテンプレートをバリデーションに成功されるためには、以下の要件が満たされている必要があります。

  • テンプレートには、9枚のシートを任意の順番で用意すること。
  • シートの各名称は変更しないこと。
  • すべてのシートのすべての列は必須であり存在しなければならない。ただし、空欄にできる列もあり。
    詳細は以下のサブセクションを参照してください。
  • 一部の列は特定の値を含む必要がある。詳細は以下のサブセクションを参照してください。
  • すべてのシートの行数は同じでなければならず、1つのArtifact(文書名)につき1行。

V 3.2.1 シート

このシートはDIA TMF参照モデルに基づいています。Zone(大分類)、Section(中項目)、Artifact(文書名)はカスタマイズ、追加、削除が可能です。

以下が列の条件です。

Zone # ユニークでなければならない。
Zone name ユニークでなければならない。
Section #

ユニークでなければならない。

Section(中項目)が属するZone(大分類)番号を表す2桁の数字、ピリオド(.)、Section番号2桁の数字で構成されている。
例: 03.02

Section name Zone(大分類)の中でユニークでなければならない。
Artifact #

ユニークでなければならない。

Zone番号の2桁の数字、ピリオド(.)、Section番号2桁の数字とピリオド(.)、Artifact番号で構成されている。
例: 03.02.01

Artifact Name Section(中項目)の中でユニークでなければならない。
Alternate names
(Artifactの通称名)

Artifactの別名。

この列は任意です。存在する場合、未入力が可能です。

注意! この列は現在、システム機能にマッピングされていません。現在、メンテナンスモードでは変更できません。

Definition / Purpose

Artifactのフリーテキスト記述。

Viedoc eTMFで定義を表示するには、TMF ストラクチャータブに移動し、Artifactに移動し、表示をクリックします。

この列は空欄でも良い。

Sub-artifacts

Sub-artifacts の改行で区切られたリスト。

Sub-artifacts のリスト表示方法は前述の通り。

Sub-artifactsは、eTMFユーザーがドキュメントをさらに分類するために使用できます。

この列は空欄でも可です。

Core or Recommended for inclusion

ICH Code

GCPに関連する列。

必須列。

注意! この列は現在、システム機能にマッピングされていません。現在、メンテナンスモードで変更できません。

Unique ID Number

Artifactの一意のID番号。(オプション)

この番号はViedoc eTMFによって以下のように検証されます:

  • 利用可能な場合、Artifact一意の有効な整数でなければならない。
  • 利用不可能な場合、eTMFシステムはそれを受け入れ、出力されたアーカイブでは0と表現される。

Sponsor Document

Investigator Document

これらの列では、スポンサー側のArtifactなのか、それとも治験責任医師側のArtifactなのかを定義します。(GCPに従って)

値はX(YESの意味)またはNOのみ。

この列には値が入ってないといけません。

Process Based Metadata - Number

Process Based Metadata - Name

これらの列は、Artifactをリンクできる試験のプロセスを定義します。 これは、レコードが複数のZoneにまたがってファイルされる試験で役に立ちます。

注意! この列は現在、システム機能にマッピングされていません。メンテナンスモードでは現在変更することはできません。

Trial Level Document

Trial Level MILESTONE/EVENT

Country/ Region Level Document

Country Level MILESTONE/EVENT

Site Level Document

Site Level MILESTONE/EVENT

これらの列では、試験レベル、国レベル、施設レベルでのマイルストーンを定義しています。

テンプレート内のV 3.2.1シートのTrial/Country/Siteレベルのドキュメントで、Xが設定されている場合と空の場合:

  • X に設定されている場合、対応する Trial/Country/Site レベルのMilestone/Eventを空にできません。対応するMilestone/Eventには、Viedoc Milestones シート - Name 列の有効な値を含める必要があります。
  • 空である場合、対応するTrial/Country/SiteレベルのMilestone/Eventは空である必要があります。
Dating Convention

Viedoc eTMFにアップロードされたドキュメントのメタデータで使用される日付規則を定義します。

この列は空欄でも良いが、空欄の場合、デフォルトの日付規則はバージョンの日付になります。

artifactを編集ウィンドウの設定日時種類フィールドでNewを選択した場合、例えば、設定日時種類に有効期限を入力することができます。

Viedoc extensions シート

このシートには、各Artifact(文書名)のViedoc固有のプロパティが含まれています。

以下がコラムの条件です。

Artifact 番号 前述のV 3.2.1 sheetのArtifact 番号を参照。
Sign

この列はViedoc eTMFではまだ使用されていませんが、値を持つ必要があります。

次の値が受け入れられます: Required, Optional, または Not Permitted

Applicable in Trial

Artifactが試験レベルで適用可能かどうかを定義します。

この列には値が入ってないといけません。

次の値が受け入れられます: Required, Optional, または Not Permitted

Applicable in Country

Artifactが国レベルで適用可能かどうかを定義します。

この列には値が入ってないといけません。

次の値が受け入れられます: Required, Optional, またはNot Permitted

Applicable at Site

Artifactが施設レベルで適用可能かどうかを定義します。

この列には値が入ってないといけません。

次の値が受け入れられます: Required, Optional, または Not Permitted

Metadata properties

Artifactに対する追加のメタデータ。

この列は空欄でも良い。

追加のメタデータを表示するには、TMF structureタブに移動し、Artifactにナビゲートして、Viewをクリックします。

File formats

Artifactで利用可能なファイル形式が縦線デリミタで区切られたリスト。例:

  • docx | pdf - docx形式とpdf形式のファイルのみアップ可能。
  • * - 全てのファイル形式がアップ可能。 (Viedoc上でのファイル形式のブラックリスト以外となります)
Accept blinded data

この列はViedoc eTMFではまだ使用されていませんが、盲検化されたデータがArtifactで許容されるかどうかを定義します。

次の値が受け入れられます: YES または NO

Accept privacy data

この列はViedoc eTMFではまだ使用されていませんが、プライバシーデータがArtifactで許容されるかどうかを定義します。

次の値が受け入れられます: YES または NO


Viedoc milestones シート

このシートはオプションです。各マイルストーンのViedoc固有のプロパティが含まれています。

このシートが提供されていない場合、システムはV 3.2.1シートの以下にある指定されたマイルストーンに基づいて、グループOther下にマイルストーンのリストを作成します。

  • Trial Level MILESTONE/EVENT
  • Country Level MILESTONE/EVENT
  • Site Level MILESTONE/EVENT

以下がカ列の条件となります。

Id ユニークなマイルストーンID。 必須列。
Name ユニークなマイルストーン名。 必須列。
Group DIA参照モデルで定義されている4つのマイルストーングループの一つ。必須列。次の値が容認されています: Start UP, Study Conduct, Close Out, Other
Trial description このマイルストーンに含まれる試験レベルの文書説明。空白可。
Country description

このマイルストーンに含まれる国レベルの文書説明。空白可。

Site description このマイルストーンに含まれる施設レベルの文書説明。空白可。

Role シート

このロールシートでは、各eTMFロールの権限が定義されます。

  • Role SPONSOR-STUDY
  • Role SITESTAFF
  • Role SPONSOR-COUNTRY
  • Role SPONSOR-SITE
  • Role SPONSOR-REVIEW
  • Role SPONSOR-DM
  • Role SPONSOR-UNBLINDED

以下がコラムの条件です。

Artifact 番号 前述のV 3.2.1 sheetのArtifact 番号を参照。
Study

試験レベルでのロールの権限を定義します。

以下の値が使用可能です。

  • NO ACCESS: 試験レベルで該当するArtifact内の文書にアクセス、閲覧が不可能。
  • READ: 試験レベルで該当するArtifact内の文書の閲覧と、ダウンロードが可能。
  • WRITE: 試験レベルで該当するArtifact内の文書の閲覧、アップロード、ダウンロード、編集、削除が可能。WRITEアクセスを得るには、Viedocのスタディスコープ(All sites)に招待されている必要があります。そうでない場合、WRITE権限はREADに変換されます。
  • REVIEW: 公開された、試験レベルで該当するArtifact内の文書の閲覧、ダウンロード、承認、コメント追記が可能。REVIEWアクセスを得るには、Viedocのスタディスコープ(All sites)に招待されている必要があります。そうでない場合、REVIEW権限はREADに変換されます。

注意!ロールや権限の設定で、ユーザーを 「全ての施設 」に招待することは可能ですが、私たちは強くお勧めしません。

Country

国レベルでのロールの権限を定義します。

以下の値が使用可能です。

  • NO ACCESS: 国レベルで該当するArtifact内の文書にアクセス、閲覧が不可能。
  • READ: 国レベルで該当するArtifact内の文書の閲覧と、ダウンロードが可能。
  • WRITE: 国レベルで該当するArtifact内の文書の閲覧、アップロード、ダウンロード、編集、削除が可能。
  • REVIEW: パブリッシュされた、国レベルで該当するArtifact内の文書の閲覧、ダウンロード、承認、コメント追記が可能。
Site

施設レベルでのロールの権限を定義します。

以下の値が使用可能です。

  • NO ACCESS: 施設レベルで該当するArtifact内の文書にアクセス、閲覧が不可能。
  • READ: 施設レベルで該当するArtifact内の文書の閲覧と、ダウンロードが可能。
  • WRITE: 施設レベルで該当するArtifact内の文書の閲覧、アップロード、ダウンロード、編集、削除が可能。
  • REVIEW: パブリッシュされた、施設レベルで該当するArtifact内の文書の閲覧、ダウンロード、承認、コメント追記が可能。