メディカルコーディング
はじめに
コーディング機能を使用すると、有害事象、既往歴、併用薬などのデータを標準化された方法でコーディングすることができます。 コーディングは試験選択画面からアクセスすることができます。
Viedoc Coder ページには、コーディングに関する指標が表示されます。例えば、コーディングおよび承認済みの項目の数と割合などです。各コーディングスコープには、1つの指標セットがあります。表示される指標は、閲覧権限のあるデータおよび施設に基づいています。
注意!ご自身のロールに対して、コーディングの閲覧、実行および承認権限が有効になっている場合にのみ、コーディングにアクセスすることができます。コーディングのアイコンが表示されない場合、ご自身のロールにコーディングの権限が付与されていないことを意味します。
Viedoc Coder
概要
1. |
Viedoc Coderに入るには、辞書アイコンを選択してください。 Viedoc Coderは新しいウィンドウで開きます |
2. |
スコープでコーディング画面を開くを選択してください。 Viedoc Coderには、すべてのコーディング対象項目が一覧表示され、これらは値列に示されています。 |
Viedoc Coderコンソールは、以下の手順で使用します。
1. コーディングするコーディング範囲(データ)を選択する。
2. 表示するのはすべての国の項目か、1つの国の項目かを選択する。
3. 表示するのはすべての施設の項目か、1つの施設の項目かを選択します。
4. 未コーディングの項目、コーディング済み項目、承認済み項目又は全ての項目から選択します。
5. 項目のすべての値を対象に、テキスト検索を実行します。
6. 設定されている場合、補助的な値であるカラム、例えば、投与経路や効能等のカラムがあります。
7. コードを検索して、適用します (コードの検索と適用をご参照ください)。
8. こちらを選択して、Viedocの設定を変更したり、ヘルプセンターにアクセスしたり、Viedocからログアウトしたりすることができます。
コードを適用する際、以下のことが可能です。
- コメントを追加 - コーディングする際に想定した値に関するコメントまたは説明を追加する。
- 1つの値に複数のコードを追加する。
コードの検索と適用をご参照ください。
アイコンと色の意味
Viedoc Coderでは、以下のシンボルが表示されます。
Viedoc Coderコンソールでは、以下のアイコンが使用されています。
1. 3本の横線はフィルター機能です。シンボルをクリックすると、検索フィールドと選択可能な項目がリスト化されたドロップダウンリストが表示されます。
2. フィールドには、その内容を昇順または降順でリストするソート機能があります。この機能はすべての列で利用できるわけではありません。
3. コードフィールドの番号が付いたリストは、その値に複数のコードが適用されていることを意味します。
4. 値フィールドのオレンジ色のペンのアイコンと、コードフィールドの明るいオレンジ色の背景は、項目がコーディングされた後に医師によってViedoc Clinicで値(フォーム項目)が変更されたことを意味します。 適用されたコードは正しくない可能性があり、項目を再コーディングする必要があります。
5. コードフィールドのクリップアイコンは、解釈が追加されたことを意味します。クリップアイコンの上にマウスポインターを合わせると、解釈の内容が表示されます。
6. チェックマークが入っている場合、コーディングが承認されたことを示します。
7. チェックボックスは、選択したコードを適用する、対象の値をマークするために使用します。
8. グレイの円の中に白いXがあるアイコンは、適用されたコードを削除するために使用します。
コードの検索と適用
このセクションでは、MedDRAを使用した有害事象のコーディングの例と、WHODrug Dictionaryを使用した併用薬のコーディングの例を示します。 他の種類の辞書を使用している場合でも、コーディングの手順は同じです。
MedDRAを使用したコーディングの使用事例
コードの検索
値に適用するコードを見つけるには、検索してコードを適用するのセクションを使用します。
次の3つの検索オプションが使用可能です。
- 含む - 検索結果には、検索フィールドに入力されたテキストを含むすべての項目が表示されます。 これがデフォルトのオプションです。
- から始まる - 検索結果には、検索フィールドに入力されたテキストで始まるすべての項目が表示されます。
- 完全一致 - 検索結果には、検索フィールドに入力されたテキストと完全に一致するすべての項目が表示されます。
検索フィールドでは、コードまたは用語(の部分列)を検索することができます。検索用語に一致したコードは、検索フィールドから展開されるドロップダウンリストにリストされます。用語が複数のSOC(system organ class/器官別大分類)にリンクされている場合、プライマリSOCに紐付くコードは黒で表示され、セカンダリーSOCに紐付くコードはグレイで表示されます。
検索では大文字と小文字は区別されません。「Anaphylaxis」と入力すると、「anaphylaxis」や「Anaphylaxis」等の結果が表示されます。
また、検索フィールドの下のドロップダウンリストを使用して、器官別大分類(SOC)、高位グループ語(HLGT)、高位語(HLT)、基本語(PT)、および下層語(LLT)を選択してコードを検索することもできます。
デフォルトでは、 MedDRAでステータスが「カレント」の下層語(LLT)が検索結果に表示されます。カレント項目のみのチェックボックスをオフにすることで、ノンカレントのMedDRAコード(あいまい、不明瞭、切り捨てられている、短縮されている、古い、またはスペルが間違っているために使用されなくなった用語)を検索することができます。
コードを選択する
適用したいコードを選択します。このコードの詳細は、検索フィールドの下にあるフィールドに表示されます。
PT(基本語)およびLLT(下層語)フィールドの横にある青のラジオボタンのいずれかをクリックして、PT(基本語)またはLLT(下層語)のどちらを使用するかを選択できます。以下の画像をご参照ください。
同じフィールドに複数のコードを追加する場合は、もう一件コードを追加をクリックします。
コメント(選択したコードに関するコメントまたは説明)を追加する場合は、コメントを追加するをクリックして、フィールドに解釈を入力します。
クリアをクリックすると、選択をリセットできます。
ヒント! 以前に使用したコードを適用する場合は、表の左側にある対象のコードをクリックします。コードの検索と適用のセクションに、そのコードの選択内容が自動的に入力されます。
コードを適用する
選択したコードを適用するには、コードを適用したい値のチェックボックスを選択し、選択項目に適用をクリックします。選択したコードが対象の被験者および値に適用されます。
注意! 適用済みのコードは、コードの右側にある「×」アイコンをクリックすることで削除できます。
WHODrug Dictionaryを使用したコーディングの使用事例
コードを検索する
値に適用するコードを見つけるには、検索してコードを適用するのセクションを使用します。
WHODrug Dictionaryを使用する場合、以下の方法で検索することができます。
-
薬物 - 薬物名で検索します。 これがデフォルトのオプションです。
-
有効成分 - 有効成分から薬物を検索します。検索フィールドに複数の成分を「;」で区切って入力することができます。検索結果では、指定されたすべての成分を含むすべての薬物が表示されます。
次の3つの検索オプションを使用することができます。
- 含む - 検索結果には、検索フィールドに入力されたテキストを含むすべての項目が表示されます。 これがデフォルトのオプションです。
- から始まる - 検索結果には、検索フィールドに入力されたテキストで始まるすべての項目が表示されます。
- 完全一致 - 検索結果には、検索フィールドに入力されたテキストと完全に一致するすべての項目が表示されます。
検索フィールドでは、コードまたは用語(の部分列)を検索することができます。 用語に一致するコードは、検索フィールドから展開されるドロップダウンリストにリストされます。
検索では大文字と小文字は区別されません。「paRacetaMol」と入力すると、「paracetamol」や「Paracetamol」等の結果が表示されます。
リストの項目の横にある数字は、有効成分の数を示しています。 この数字をクリックすると、有効成分をリストしたポップアップが表示されます。
コードを選択する
適用するコード(薬物)を選択します。 この薬物の詳細は、検索フィールドの下のフィールドに表示されます。
WHODrug Dictionaryでは、すべての薬物に親薬物としてのpreferred drugがあります。優先(Pref/優先薬)フィールドと薬物フィールドの横にある青色のラジオボタンのいずれかをクリックして、優先薬または薬物名のどちらを使用するかを選択します。 薬物名がデフォルトです。
注意! コーディングをエクスポートする場合、優先薬と薬物名の両方が出力に含まれます(それぞれ別の列に)。 ただし、コーディング中に優先を適用すると選択した場合、出力ではの両方の列に優先薬が表示されます。 これは、データマネージャーに一貫性を提供し、1つの列を調べるだけでデータを見つけられるようにするためです。
変数を表示をクリックして、選択したコード(薬物)の変数を表示および指定し、ドロップダウンリストを使用して国(CNTR/country)、製造販売業者(MAH/marketing authorization holder)、剤形(FORM/pharmaceutical form)、用量(STR/strength)と医薬品ID(MPID/medicinal product ID)(該当する場合)を選択します。 変数を非表示をクリックして、変数を非表示にすることができます(画像を参照ください)。
同じフィールドに複数のコードを追加する場合は、もう一件コードを追加をクリックします。
解釈(選択したコードに関するコメントまたは説明)を追加する場合は、解釈を追加をクリックして、フィールドに解釈を入力します。クリアをクリックすると、選択をリセットすることができます。
ヒント!以前に使用したコードを適用する場合は、表の左側からそのコードをクリックします。 検索してコードを適用するのセクションには、そのコードの選択内容が自動的に入力されます。
複数のATCコードを含む薬物を選択した場合、すべてのATCコードがATCフィールドに表示されます。コーディングにすべてのATCコードを含めるか、選択したコードのみを含めるかを定義することができます。ATCコードを削除するにはXをクリックし、ATCコードを追加するにはATCフィールドをクリックします。
コードを適用する
選択したコードを適用するには、そのコードを適用する値のチェックボックスを選択し、選択項目を適用をクリックします。 選択したコードは、選択した患者と値に適用されます。
適用されたコードの右側にあるXアイコンをクリックすると、適用されたコードを削除することができます。
コーディングの承認
項目にコードを適用した後、以下の表のように項目の承認/不承認/リセットすることが可能です。
アクション |
現ステータス/リスト上の表示文言 |
新しいステータス/リスト上の表示文言 |
承認 |
コーディングされた項目 不承認済み |
承認済の項目 |
不承認 |
コーディングされた項目 承認済み |
未コーディングの項目 |
リセット |
承認済み 不承認済み |
コーディング済の項目 |
ヒント! ドロップダウンリストから「全ての項目」を選択するとすべての項目が1つのリストに表示されます。
コーディングされた項目を承認するには以下の手順になります。
1 承認したい項目を右のチェックボックスをクリックして選択し、承認ボタンを押します。
2 選択した項目がリストから消え、承認済みアイテムリストに青い「承認済み」マークが表示されます。
ヒント! 承認されたコーディングのメトリクスは、試験開始画面で見ることができます。
コーディングを不承認にする
項目を不承認にするには以下の手順となります。
1 不承認にしたい項目を右のチェックボックスをクリックして選択し、選択項目を拒否を押します。
2 選択された項目はリストから消え、コーディングされていない項目リストに表示されます。また、項目には赤い「不承認済み」マークがつきます。
コーディングのリセット
承認済みまたは不承認済みの項目をリセットするには以下の手順となります。
1 リセットしたい項目を選択し、選択項目をリセットをクリックします。
2 選択されたアイテムはリストから消え、承認/不承認のフラグがない状態でコーディングされた項目リストに表示されます。
コーディングを出力する
Viedocの出力機能を使用して、コーディングをエクスポートすることが可能です。詳細は、データを出力するをご参照ください。
コーディングをエクスポートするには、含ませる項目のセクションでコーディングのチェックボックスを選択します。
コーディングの出力方法の詳細については、以下をご参照ください。
注意! ご自身のロールに対してデータ出力の権限が有効になっている場合にのみ、コーディングを出力することができます。 データ出力アイコンが表示されない場合は、ご自身のロールに出力権限が付与されていないことを意味します。
オートコーディング
Viedoc Coderでは、オートコーディングを有効にするかどうかを選択できます。
Viedoc Coderでのオートコーディングについて当社は、MedDRAおよびATC 辞書のオートコーディングをサポートしています。オートコーディングは、MedDRA/ATC用語の個別のスコープごとに有効化および無効化することが可能です。現在、自動コーディングは、MedDRAおよびATCへの完全一致を含みます。
注意! 将来的にMedDRA-Jの追加が予定されています。具体的な予定は未定です。
注意! デフォルトでは、進行中の試験には自動コーディングは無効、新しい試験には有効になっています。ただし、新しい試験に対しても無効に設定することが可能です。
オートコーディングが有効な場合、すべての既存の未コーディング項目は自動的にコーディングされ、新しい項目も手動の操作なしで自動的にコーディングされます。ただし、一致が見つからずにオートコーディングされた項目にはフラグが付けられ、手動でコーディングする必要があります。
オートコーディングされた項目は、コーディングされた項目のテーブル内で以下のように表示されます。
- A = 一致してオートコーディングされた項目
- ! = 一致せずにオートコーディングされた項目(手動でのコーディングが必要)