コーディングのODM出力
はじめに
このレッスンでは、Viedocから出力されるODMファイル内で、コーディング情報がどのように構成されるかについて解説します。
データ出力全体の詳細については、データを出力するをご参照ください。
コードリスト
辞書タイプ
出力されたデータの辞書タイプ毎に、1つのエントリーを含むCL_DICT_TYPE
コードリストが1つあります。
辞書のインスタンス
出力されたデータに含まれる辞書インスタンス毎に1つのコードリストがあり、特定の辞書バージョンを示す1つの<ExternalCodeList>
の要素が含まれます。以下の通りに表示されます。
- 辞書タイプ -
Dictionary
- バージョンの記載 -
Version
- ソース ハッシュ -
ref
辞書のプロパティ
出力されたデータに含まれる各辞書の辞書プロパティを含むコードリストが1つあります。これらのコードリストにはそれぞれ、辞書が定義する各プロパティの項目が含まれています。
コーディング範囲
出力されたデータに含まれる辞書のコーディング範囲毎に1つのコードリストがあり、以下を記載します。
- コーディング範囲のID
- コーディングスコープ名
コーディング項目
Association
コーディング項目毎に、1つの <Association>
エントリーがあります。
各Association
は、項目(KeySet
で識別されます。以下の説明をご参照ください)を特定のAnnotation
に関連する、一連のプロパティに紐付けます(以下の詳細をご参照ください)。
KeySet
KeySet
は通常、注釈付き(annotated)の「リンク」の開始と終了を識別するために使用されます。この場合、両方のキーセットは同じ項目(各アクションが対応するもの)を識別するため、同一になります( Annotation
以下で定義されます)。
KeySet
では以下の属性を記載します。
StudyOID
SubjectKey
StudyEventOID
StudyEventRepeatKey
- コーディングスコープの範囲 (イベント/アクティビティ/フォーム/項目グループ/項目)によっては、以下が記載される場合があります。
FormOID
- イベント範囲には適用されませんFormRepeatKey
- イベント範囲には適用されませんItemGroupOID
- 項目グループ/項目範囲に適用されますItemOID
- 項目範囲にのみ適用されます
Annotation
Annotation
は一連の <Flag>
要素で構成されています。出力にViedocのエクステンションを含めるように設定されている場合、監査証跡も含まれます。
Flags
1. annotationタイプに対して、1つのフラグ要素。この場合は、常に<FlagValue>
が MedicalCoding
になります。
2. 辞書タイプに対して、1つのフラグ要素。<FlagValue>
は CL_DICT_TYPE
項目の1つに設定されます。
3. コーディング範囲に対して、1つのフラグ要素。<FlagValue>
はCL_CODING_SCOPE
項目の1つに設定されます。
4. コードの通し番号に対して、1つのフラグ要素。<FlagValue>
はCL_CODE_SEQ_NO
項目の1つに設定されます。
5. 一連の辞書プロパティに対して、1つのフラグ要素。<FlagValue>
は辞書プロパティのコードリスト (例:CL_MEDDRA_PROP
) とプロパティの値に設定されます。
AuditRecord
<v4:AuditRecord>
はViedocのエクステンションで、出力時にエクステンションを含ませる?のオプションが選択された場合にのみ、出力ファイルに含まれます。
ユーザーIDとタイムスタンプに関する情報が含まれます。
以下のサンプル画像では、ユーザーID = 304となっています。